【正しい知識】炒め鍋の「アルミ」と「鉄(中華鍋)」の違いについて
テフロン加工か中華鍋か
炒めものをする時はフライパンではなく炒め鍋を使います。
フライパンは底が厚いので炒め物には不向きです。
火力が伝わらず水分を飛ばせない。
そのため底が薄く高さのある「炒め鍋」を使います。
ほとんどの人はアルミのテフロン加工のを選ぶだろう。
料理好きは中華鍋に挑戦するかもしれない。
しかし中華鍋は注意。
使い方、炒め方が全然違うので知っておいてください。
1、中華鍋はほとんど炒めない
中華鍋は長く炒めるものではない。
鉄は熱伝導率が悪く火力が弱いです。
そのため、空焚きで限界まで熱くして、その熱い鍋で一瞬で炒めます。
鍋が冷めたら終わり。家庭用コンロならもう水分を飛ばせずべちゃべちゃになる。
それもあり、家庭用コンロでは長時間炒めることになる炒飯は難しい。
中華鍋の炒め方はこう
1、材料は別々に油通しなどで火を通す
2、煙が出るくらいまで空焚きして熱々にする
3、材料を入れて、調味料を入れて一気に水分を飛ばす。
中華鍋は基本的に炒めない。
最後に調味料を絡ませる鍋です。
中華料理の材料はほぼ揚げて火を通しています。
青菜は生のまま炒めますが、調味料を入れた蒸気で一気に火を通します。
だから、アルミの炒め鍋と同じやり方をしたら確実に失敗する。
別々に火を通す手間をできない人は中華鍋は買うべきではありません。
2、アルミの炒め鍋は家庭用コンロに合う
すぐに熱くなるので、炒めながら水分を飛ばせる。
アルミなら肉、野菜と順番に炒める使い方ができます。
コンロの火力がすぐに反映するので、鍋は冷めず長時間炒めて水分を飛ばすことができる。
時間短縮にもなるので、家庭ではおすすめです。
この炒め方が中華鍋に劣るかというと、そうでもない。
全体的に肉の味が染みついて美味しくなることもあります。
ゴボウやレンコンなんかは長時間炒めながら味を浸みこませるのが良いですね。
日本は根菜をよく使うので、アルミの炒め鍋の方が使いやすいと思います。
ほとんどの人はわざわざ中華鍋を使う必要はないだろう。
炒め物を極める人だけです。
3、おすすめのアルミの炒め鍋
センレンキャストの炒め鍋が抜群に良い。
最初はいろいろなメーカーのを買っては捨てていましたが、
センレンキャストがあまりにも良すぎて10年以上ずっとこれです。
もうこれ以外を買うことは無いだろう。
側面が薄く作られているため、とても水分を飛ばしやすい。
ハンドルの質感も良く、持っても違和感が無い。
フライパンも合わせて今まで6個買いましたが、テフロン加工もどれも長持ちしています。
これ以上を求める必要がない素晴らしい炒め鍋です。
是非センレンキャストを使ってみてください。
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…というところで、中華鍋は難しいです。
いつも通りのやり方は通用しないので、時間が無い人にはおすすめできません。
ただ、油通しなどをして完璧に作ると美味しい。全然違う。
空焚きした中華鍋で一気に炒めることができるのがやはり最強。
ほんとにもう、アルミと鉄は別物です。
というのだけ是非知っておいてください。